スペシャル対談 第5

フリーランス女医・旅ブロガー・
コラムニスト
橘田 絵里香先生
(えりお@フリーランス女医)
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かづきれいこ

オンリーワンの存在を目指し、
自分の強みを増やして磨く

形成外科医から旅する女医ブロガーへと異色のキャリアチェンジをして活躍される橘田先生に、新たな「オンリーワンの働き方」や生き方などについて伺いました。

橘田 絵里香(きった えりか)先生

フリーランス女医・旅ブロガー・コラムニスト。形成外科・抗加齢医学会専門医。

旅する女医ブロガーに転身。
代わりのいない人を目指して

かづき
橘田先生とは、日本医科大学の形成外科でリハビリメイクの時にお会いしたのが最初でしたね。
橘田
はい。まだ研修医だった時代からご一緒させていただきました。私が医局に入局したのは2003年ですから、かづき先生にはもう20年以上お世話になっています。
かづき
昨年9月、日本医科大学の医局懇親会で、「私、医師を辞めて、旅をしながら生計を立てたいんです」とおっしゃったのには驚きました。「すごいな」と思うと同時に、「医師として着実にキャリアを積まれてきたのに、思い切った決断だな」とも思いました。一体、どんな心境の変化があったのでしょうか?
橘田
ひとことで言うと「オンリーワンを目指したくなったから」です。オンリーワンを目標にすることは、これからの働き方の指針にもなっていくと思うんです。医師もそうですが、仕事には大体〝代わり〟がいますよね。でも、かづき先生のようにリハビリメイクを生み出し、学会で論文の発表を続け、画期的な化粧品の開発もなさるような方は他にいらっしゃいません。まさに〝オンリーワンの働き方〟をされていて。
かづき
おそれいります。
橘田
「100人にひとりしかできないことを3つできるようになれば、10万分の1の存在になれる」という論理があります。私も自分の強みを2つ、3つ、4つと増やしていって、それなりに極めたものを組み合わせ、〝他にはいない人材〟になりたいんです。
かづき
なるほど。自分の強みを増やして磨き、唯一の存在になる。それで先生は医師として働きつつ、旅ブロガーとしてもご活躍なんですね。

2:6:2の法則を胸に
多角的な視野での挑戦を

かづき
ところで、先生のように「ブログやSNSを始めてみたい」という方は、どんな点に気をつけるといいでしょうか?昔は日記を書いても、親にも見せないものでした。鍵をかけて、誰にも見せず自己に向き合うものだったから、書くことで悩みや不満も発散できたのですが……。今は〝人に見られること〟が前提なので、かえって不安を煽られることもあるようです。
橘田
まず、通常とは一味違った視野をもってほしいです。〝2:6:2の法則〟というのがありまして、これは「何をやっても大ファンが2割、無関心が6割、アンチが2割できるのが当たり前」という見方です。
かづき
ファンもアンチも両方つく?
橘田
はい。アンチは必ずつくものだと知っておけば気も楽になります。悪口が目に入ると傷つきますが、発言しないファンも絶対にいますから。逆に応援してくれる2割のファンが出世したり影響力が強くなれば、自分のことも引き上げてくれますし。あとは残り6割の無関心層がファンかアンチかに傾いてくれさえすれば、その情報は注目されて価値が上がるんです。むしろプラスの面もあるんですよ。

人生100年時代を拓く
いきいきとした元気な笑顔

かづき
物事にはいろんな側面があるので、俯瞰して見るのが大切ということですね。世界中を旅する先生ならではの視点です。そのまなざしでご覧になって、最近の美容事情はどう見えますか?
橘田
う~ん。私、いろんな味のポテトチップスを食べてきたんですが、結局〝薄塩〟に戻るんですよ(笑)。
かづき
薄塩のポテトチップス?
橘田
はい。薄塩ってシンプルな味付けだけどやっぱりしっくりくるし、最後はそこに落ち着きませんか? 美容も同じで、今はあれこれするよりなるべく日焼けしないようにガードしたり、うっかり陽に当たってもごく基本的なケアをしっかりするのがいちばんだと思うようになりました。あとは、おいしく食べて、きちんと眠る。私は食べることが好きなのですが、旅行中は好きなものをたっぷり楽しんでいます。基本の〝き〟のように肌をいたわって生活のリズムを整える。これに勝る美容法は、ないように思います。
かづき
自然なケアで肌を癒していらっしゃるので、笑顔がとてもいきいきされていますね。新年を迎えて、改めて胸にとめておきたいのは、元気な顔、活力にあふれた顔こそ美しいということです。
橘田
本当にそうですね。
かづき
人生100年時代、誰もがいきいきした顔で歩いていけるといいのですが。先生は新年の抱負はございますか?
橘田
時間や場所にとらわれず、好きな時に好きな場所で働く、ノマドワーク*の機会が、今以上に増やせたら素晴らしいと思っています。書き手としてはブログや毒舌コラム、SNSの発信者としてさらに世に知られたいですね。〝人が言えないこと〟にスパイスを効かせて、私らしく言語化したものをお楽しみいただきたいので、引き続き精進したいと思います。
かづき
それは頼もしいです。さらなるご活躍を期待しておりますね!

※固定の場所に限定せず、様々な場所で仕事を行う働き方。英語で遊牧民を意味する「nomad(ノマド)」と、「労働者」を意味する「worker(ワーカー)」を組み合せた造語。

〈対談内容の用語について〉
■ブログ・ブロガー
自分の考えや好きなことなどをウェブ上で自由に書くこと。それを書く人を『ブロガー』と呼びます。

■SNS
サービスに登録した利用者同士が交流できるインターネット上のコミュニティサイト。LINE、Instagram、Facebookなどがあります。

※この対談は「かづき通信2024年1月号」に掲載されました。

橘田 絵里香(きった えりか)先生 プロフィール

えりお@フリーランス女医。医師×旅ブロガー×毒舌コラムニスト。2003年日本医科大学医学部卒業。同大学形成外科入局直後、リハビリメイク外来を目の当たりにして以来「替えの効かない存在」を目指して奮闘中。形成外科・抗加齢医学会専門医。旅ブログは月間10万アクセスほどの人気。

※2023年12月現在

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