リハビリメイクの現場から

Vol.09 安易に整形に走る若者に大人が教えたい大切なこと

フェイシャルセラピスト かづきれいこ

整形さえすれば人生バラ色に!?

高校生のA子さんがお母様に連れられてサロンにやってきました。一重まぶたの自分の目が嫌いで、整形で二重まぶたにしたいといいます。

 

アイプチなどの化粧品で毎日、1ミリ単位までこだわって二重まぶたを作っているA子さんは、気に入った目になるまで何度もやり直し、うまくいかない日は家から一歩も出ないのだとか。

 

私がどんなに彼女の切れ長の目を褒め、それを活かしたメイクをしようとしても、納得してくれません。その場にいた臨床心理士や形成外科の先生たちも、非常に美意識の彼女のこだわりを理解しわかってくれる先生がいるとは限らないこと、納得いかず何度も手術を繰り返し心を病んでしまう人もいること、手術を受けるにしてももう少し大人になってからのほうがいいことなどを一生懸命説得してくれたのですが、まったく聞く耳を持たず「とにかく整形したい!」の一点張りです。

 

最後に私が彼女に言ったのは「整形の危険性やデメリットをよく知ったうえで、それでもやりたいというのならおやりなさい。ただし、あなたはまだ未成年。手術の費用はお母様に頼んで借りて、あなたが働くようになったら必ず返すのよ」ということでした。

整形のリスクや危険性を大人がしっかり教えて

その後、お母様に様子を伺ったところ、A子さんは結局、整形を思いとどまったのだそうです。帰宅後、お母様がお金を渡そうとすると「いらない。」と言ったのだとか。私たちの話を聞いて、自分で考え彼女なりに思うところがあったのかもしれません。

 

A子さんに限らず、私が最近の若い女性を見ていて非常に危うく思うのは、整形することをあまりにも安易に考えていることです。メディアが流す画一的な美の基準にとらわれ、まるで美容院に行くような感覚で、気軽に自分の顔を変えてしまいます。そのことにどんなリスクがあるのか、周囲にいる大人がしっかりと伝えなくてはいけません。

 

若いころはとかく、狭い世界でひとつのことを思い込みがち。ちょっと目線を上げれば広い世界が広がっているということを、私たち大人が教えていく義務があると思うのです。

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