リハビリメイクの現場から

Vol.11 メイクはスイッチ。自分の気持ちも周りからの印象も変えてくれる。

無縁だと思っていたメイク

名古屋三越店の顧客様のNさんはいつも編み込みなどヘアアレンジをし、お洋服も素敵に着こなしているおしゃれで凛とした印象の女性です。1〜2ヶ月ごとに、ショップにご来店くださっています。

 

Nさんとかづきメイクとの出会いは2010年の視覚障害者イベントでのメイク講座。Nさんは生まれつきほとんど目が見えません。それまで自分とは無縁と、メイクすることもほとんどなかったそうです。メイク後はまわりからの「きれいになった!」との声に驚くとともに、自分にもできるんだ、やってみたい!と奮起。それ以降かづきメイクとのご縁が続いています。

 

名古屋三越店でのレッスンや、使い方などをアドバイスをさせていただく度に、メイクの腕もメキメキ上達!リキッドファンデーションを同量出せるよう、針金で専用の輪っかを作ったり、点字を貼るなど工夫をし、メイク時間も以前の半分ほどに。今は仕事の時はもちろん、お出かけの時も必ずメイクをしています。
デザインテープにも挑戦!貼り方も覚え、いつもテープを貼ってご来店くださいます。毎回とてもきれいに貼っておられ、スタッフもあまりの見事さに脱帽!何事にも意欲的に楽しみながらチャレンジされるお姿にいつも心を動かされています。

今日も頑張ろう、と思えるように

「メイクは自分が元気になるスイッチのようなもの」とNさん。ダラーンとなっている時もメイクをすると「今日も頑張ろう」と思える、といいます。人から見られる感覚も、メイクをしていなかった時と今では感じ方が変わったそう。ご自身の気持ちの変化、そしてまわりに与える印象の違いなどメイクのもつ力を誰よりも実感なさっているのかもしれません。
これからもNさんの毎日の「元気」と「きれい」にお役立てできるよう、微力ながらお手伝いさせていただければと思っています。

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リハビリメイクの効果をより明確に提言するため、患者本人の主観評価を測るスケールを用い調査を行っています。症例数4,567名(2020.12末時点)におよぶデータを集計し、これを元に様々な科で発表、論文執筆を行っています。

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